うつ病は身体症状と精神症状に現われる

「うつ病」というと治療法のない重篤な病気のように思われがちですが、特に珍しい病気ではなく、誰でもかかり得るごく一般的な病気です。「うつ病」は、脳の疾患ではありますが、精神的なものが非常に影響しており、性格的には下表の(1)のような人などが特に陥りやすい病気です。また、(2)〜(4)のような要因が加わることでも起こりやすいといわれています。


(1)

几帳面・まじめ・責任感が強い・手抜きができない・他人に配慮しすぎる

(2)

身体的疲弊や出産後・更年期・老年期・ホルモンの病気・消化性潰瘍・高血圧・癌などの身体的変化

(3)

失業・転勤・昇進・退職・事故・結婚などの環境の変化

(4)

配偶者や親しい人との死別などがきっかけとなるストレス(心理社会的ストレス)


 身体症状としては、全身倦怠感・疲れやすい・体が重い・不眠・食欲減退・消化器症状・頭痛・めまい・腰痛・胸痛・背痛・自律神経症状などが多く見られます。このような症状が2週間以上続いた場合には「うつ病」と診断されます。しかし身体症状が出ているにもかかわらず、病院での検査では特に悪いところが見つけられず「気のせい」と片づけられてしまうことも少なくありません。
 したがって、気のせいと診断されたが心が晴れず、頭の回転が鈍くなり集中力の低下、ミスが多くなったり、口数が減ってしまうなどの症状が続く場合があります。さらに、症状が改善しないため他の医療機関を転々としてしまい、適切な治療が施されないまま、長い間悩んだり、最悪の場合には自殺をしてしまうケースもあります。



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