家族の基本的心構え 〜安心してひきこもれる環境づくり〜

 ひきこもりの人が集団適応の場へ参加できるようになるまで、家族は『本人が安心してひきこもれる環境づくり』をすることが非常に大切です。
 ひきこもりをしつけで治そうとするのではなく、状況を受け入れ、本人の向上心を信じて本人からの行動を待つことが重要です。「怠け」「甘え」「わがまま」だとお説教することは逆効果になります。いくら通念的に正しいお説教であっても、それは信頼関係は築けず状況を改善することにはなりません。本人は親や周りが何を心配し、何を望んでいるかを察し十分理解しています。自分でもどうにかしたいと思っていることも多く「学校へ行きなさい」「働きなさい」と言われることは、プレッシャーを与え、身動きの取れない状態を作るだけです。それよりも、本人がリラックスして生活ができる環境を整え、信頼関係を高めていくことが効果的です。
 また、両親が一致団結して対応していく必要があります。特に、ひきこもりは男性が多く、男の子にとって父親は嫌悪の対象であると共に、模倣の対象にもなります。父親が積極的に参加し、問題から逃げない姿勢を見せることが大切です。
 さらに、お金の枠組みをきちんと設定しておくことも大事な点です。ひきこもっていても毎月決まった額のお小遣いを渡すことは必要です。なぜなら、社会参加の第1歩は「働くこと」ではなく「お金を使うこと」だからです。しかし、お金がなくては社会参加をすることができないので、ひきこもる前と同額程度のお小遣いを与え、欲しいものや行きたいところがあれば行動を起こせるようにしてあげなくてはいけません。



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