●若返り治療(外科手術)
外科的手術で若返る方法として、代表的なのは「フェイスリフト」です。年をとると、顔の皮膚と脂肪や筋肉のつながりがゆるくなり、重力によって下垂してタルミが出てきたり、アゴのラインや鼻から口の外側に伸びる深いシワが特に目立ってきます。フェイスリフトは、皮膚の下の筋膜を吊り上げて余分な皮膚を手術で切除する最も効果的な方法です。
また、額のシワやアゴの下のたるみを取り除いたり、上眼瞼の下垂を余剰皮膚の切除で取り除く方法もあります。
●若返り治療(コラーゲン、ボツリヌス注射)
さらに、静止時にも目立つ眉間や上口唇の縦ジワなどには「コラーゲン注射」がよく使われています。腫れも少なく治療が簡単なため、その日から通常の生活が可能です。しかし、牛から取ったコラーゲンのため、アレルギー反応が出る場合があります。事前にアレルギーテストを受けることが必須です。現在では、テストの要らないヒアルロン酸などを配合したものも出てきています。
前額部(前頭筋)や眉間(皺眉筋、鼻根筋)、笑った時にできるカラスの足跡(眼輪筋)などのシワには、「ボツリヌス毒素」を注射して治すことができます。ボツリヌス毒素は筋肉の動きを止め、笑いジワなどを出にくくさせる効果があります。
コラーゲン注射やボツリヌス毒素の注射は、約半年ほどで効果がなくなってしまうため、繰り返し注射する必要があります。しかし、短期間で吸収されてしまい元に戻ってしまうということは、人体に与える影響が少ないということであり、安全性の高い治療法ということができます。
●若返り治療(ホルモン投与)
老化の原因の1つに成長ホルモンがあります。成長期に非常に多く出ていた成長ホルモンは、加齢と共に減少するため、老化を急がせているのではないかとも考えられています。
1990年頃からは、「ホルモン補充療法」と呼ばれる治療法も出てきています。これは、ホルモン値を若い頃と同じ値に維持することで、若さを持続できるかという考え方に基づいて行われている治療です。
また、ホルモン治療は更年期やニキビの治療にも使用され、大きな効果が上げられています。しかし、この治療は良いことだけではありません。例えば、成長ホルモンはガンの進行を早めてしまうため、事前にガン検診を受けたり、治療中も定期的にガンの検査を受ける必要があります。
この他にも、若返り治療には運動療法、食事療法、ホルモンや薬の投与とさまざまな方法が用いられますが、それぞれ個別の目的があるため、いくつかの治療方法を組み合わせて総合的に行うことが理想的です。
●レーザー治療とケミカルピーリング
「レーザー治療」は、主に赤アザ・赤ら顔・しみ・刺青・脱毛・組織などの治療で使われます。メラニンという茶色の色素沈着や赤いヘモグロビン、組織自体をターゲットにするものなど、それぞれ目的に適したレーザーが使用されています。
この治療は痛みや副作用がなく、即効性があります。また、正常な皮膚にダメージを与えず、傷跡も残りません。
「ケミカルピーリング」とは、酸などの薬品の性質を使い、機能不全の皮膚を表層から壊死、融解凝固させて引き起こす炎症の反応です。皮膚表面の古い角質を除去し、新しい角質を再生させることで、肌のターンオーバーが正常化されます。また、肌の持つコラーゲンの新生を促進し、健康的な素肌に戻していきます。ニキビなどの肌トラブルに効果的で、しみ(色素沈着)、くすみ、しわを解消するとともに、より美しく健康な肌を保つことも可能になります。
●脂肪吸引、脂肪注入
肥満人口が多いアメリカで「脂肪吸引術」は、1番多く行われている美容治療だといわれています。最近では、日本でも肥満の患者が多く、ダイエットが盛んになっていることから、脂肪吸引を希望する人が増えてきています。
以前に比べ、現在は治療技術が進歩し、安全に大量の脂肪を切除できるようになりました。また、麻酔技術も進み、アドレナリンなどを含む大量の生理食塩水を局所に注入し、全身麻酔を行わずに鎮痛が得られるようになりました。
治療部分は、お腹や太腿の脂肪を吸引するケースが多く、その他には、臀部や下腿、頚部などから吸引する場合もあります。術後は安静、圧迫が必要で、1ヶ月後位からはマッサージも必要です。
脂肪吸引で吸引した脂肪は「脂肪注入」に使うことも可能です。バストや頬、目の下の痩けた部分など気になる部分に注入することができます。