「お年寄りのための筋力トレーニング」とは、重りバンドを使用して、自分の体力に合わせて行う簡単な筋肉の運動です。膝の屈伸運動や手の運動、背伸びの運動などによって衰えた筋力をアップさせ、転倒や骨折による寝たきりを予防しようという方法で、これはアメリカのDr.Maria A Fiatarone Singh氏(以下、フィアトローネ氏)のトレーニング理論を基本に作成されています。
フィアトローネ氏が長年、高齢者のための筋力レーニングを研究して作られたプログラムは「誰でも・どこでも・いつでもできる」という、大きな特徴を持っています。
アメリカ社会において、筋力トレーニングの普及の原点となったのは、高齢者の転倒です。転倒により大腿骨を骨折した場合、莫大な医療費がかかってしまうため、医療費削減を目的とした、転倒予防というものでした。
4年前、アメリカの現状を再度確認したところ、高齢者向けの筋力トレーニングは、すでに一般の人をはじめ、虚弱老人、心臓の悪い人にまで普及していました。
日本では「寝たきりを予防する」という観点でトレーニングを普及させていこうと、特に後期高齢者と呼ばれる75歳以上のお年寄りに対し、積極的にこの方法の研究が進められています。