職場環境の改善はコミュニケーションから〜管理監督者の役割と対処法〜

 管理監督者は、職場のコミュニケーションを良好にすることと、個人によってストレスの受け止め方や健康障害を起こしやすいなどの差があることを理解することが大事です。 また、常に業務上の配慮や部下の健康状態を気に留め、職場のストレスによる健康障害を起こす前に適正配置に換えるなどの「職場環境の改善」を心がけなくてはいけません。職場のキーパーソンとなる管理監督者が、早期に部下の変化に気付き、適切な対応をできるかどうかが対処法として重要な点です。
 管理監督者が積極的に話を聞いてあげることは、職場に相手の話をゆっくり聞こうという雰囲気づくりを促し、職場のストレスとなる人間関係を改善していくことにつながります。さらに、上司や同僚との人間関係が円滑になれば、お互いをサポートしあえる良い関係が生まれてきます。
 上司が自分の意見を述べる前に、部下の話に耳を傾ける積極的傾聴の姿勢がポイントとなります。話し手の立場となり、相手の内面から理解してあげる「共感的理解」、どのような話でも批判的にならず、肯定的に接する「無条件の肯定的関心」、話を聞く時には自分らしく話を聞いてあげる「自己一致」などが効果的です。
 話し手は、聞き上手な人に聞いてもらったり、聞き出してもらうことで、出口のないストレスを客観的に見つめたり、問題点を明らかにすることができます。これによって、ストレスに対する対処法や解決策を見付けられる場合があります。このように、話すことで自己解析、自己解放ができるようになるため、積極的傾聴は非常に大切な技法です。最近では職場のストレス対処法として、管理監督者向けに「積極的傾聴法」を身に付ける教育セミナーなども開かれています。
  最後になりますが、個人でもエクササイズをしたり、趣味を持つ、自律訓練法を身に付けるなどしてストレス反応を軽減させることも大切です。しかし、これだけでは改善しきれないので、職場環境を整えていくことが重要です。また、うつ病などを引き起こしている場合には、運動が良いストレス解消法とならない場合もあります。主治医に相談して自分に合った方法で行うことが解決につながります。



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