もの忘れと痴呆の違い〜もの忘れは、必ずしも痴呆ではない〜

 人や物の名前が出てこない、覚えていたことが思い出せない「もの忘れ」は、歳を追うごとに多くなってきます。特に、久し振りに会った人の顔は覚えているのに、名前が出てこないということがあります。これは、脳の顔を認識する場所と名前を記憶する場所が違うことから起こるもので、その連絡がうまくいかない時に起こる現象です。
 「もの忘れ」にもいろいろなパターンがあり、ヒントを貰って思い出せる脳は「痴呆」ではありません。「あれこれ症候群」などと呼ばれる年齢相応なもので、病気ではないと考えられます。また、加齢に伴う「もの忘れ」は、ほとんど生活に支障がありません。しかし、ヒントを貰っても、何を言っても思い出せない場合は、病的なものである可能性もあります。「痴呆」の場合は、電車の切符が買えない、銀行に行ってお金を下ろすことができない、今日が何月何日かわからないなど、日常生活に支障や影響を与えてしまいます。
 歳を取れば「痴呆」は増えてきますが、80歳、90歳を超えてからも脳や体が元気な方はいらっしゃいます。老化は必ずしも加齢だけで進むものではなく、ライフスタイルが老化の進行に大きく関わっていることが分かってきています。



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