アメリカ精神医学会が作成した「精神疾患の診断・統計マニュアル」というものがあります。これは「DSM」と呼ばれており、現在、世界中で使用されています。神経性食欲不振症(拒食症)・神経性大食症(過食症)など精神科の病気は、内科の病気とは違い検査の数値で診断をすることができないため、「DSM-IV」などに挙げられている症状をもとに診断します。
「DSM-IV」に挙げられている神経性食欲不振症(拒食症)の診断基準をみると、「体重が不足している場合でも、体重が増えること、または肥満することに対する強い恐怖」「自分の体重を感じる感じ方の障害(自己評価に対する体重や体型の過剰な影響)」などが特徴的です。通常の場合、ダイエットをしていても体重だけに自己評価が集中してしまうということはありません。しかし拒食症の場合、体重が不足していても体重が増えることに恐怖を感じたり、自己評価が体重や体型に過剰な影響を与えてしまいます。
神経性大食症(過食症)の場合も同じく、自己評価が体重・体型に大きく左右されてしまいます。「好きで食べているのだから、食べるのを止めればいい」と思われがちですが、「過食症」は失コントロール感といって、食べたくなくても、衝動に突き動かされるように食べてしまいます。しかし、食べることが止められない自分に対し、無力感に襲われ、その代償行動として「嘔吐」を繰り返してしまいます。
また「DSM-IV」の他、摂食障害の判断基準として、BMI(Body Mass Index)というものがあります。これは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で、身長と体重から肥満度を割り出すものです。この数値は22が正常範囲とされていますが、この基準は中高年の生活習慣病を調べる際の数字のため、20位までが正常範囲と考えてよいと思います。BMIが17〜18の人は、健康レベルの最低ラインで、17以下が長期間続いてしまうと骨粗鬆症になってしまいます。社会生活を送るためには、17程度のBMIが必要になります。