過食症への対応〜やりとげられる目標を立てる〜

「過食症」の患者は、「今日から過食を止める」など、まじめに考えてしまいがちです。しかし、この考え方は1番失敗の多い例で、最初から過食をゼロにしようとしても挫折してしまうことが多いものです。しばらくの間は我慢できても、その後、爆発的に過食してしまい、抑制できないことで自己嫌悪に陥り、また食べてしまいます。
 まず、過食症状をゼロにすることではなく、対処法として「コントロール感」を持つことが大切です。症状に振り回されず、自分がコントロールできている範囲で症状が出ているという感覚が持てると、あまりうつ状態になりません。
 具体的な対処方として、過食の症状を「量」や「金額」、「時間」で把握する方法があります。過食に使っている金額を把握し、通常の買い物と別にするだけでも、衝動的な買い物が減ってきます。また、記録ノートにレシートを貼って、買い物に行く時間や1日の食べていた量を確認することも効果的です。
 過食は、「嘔吐することでリセットできる」と思われがちなので、1日中過食嘔吐を繰り返してしまい、他のことが何もできないというケースがあります。ですから、時間で把握する場合、「過食をしても良いが1時間迄」などと決めて、それ以降は歯磨きなどで1度区切りをつけるなどの工夫も必要です。
 これらがきちんと把握できていれば、過食の多い日と少ない日はどこが違うのか、回復するためにはどの方法が1番自分に合っているかが考えられます。 元来、理想が高く、まじめな性格であるため、「このような目標では、不真面目だと思われるのでは?」と思い、初めから高い目標にしたがります。しかし、失敗して症状を繰り返すことが悪循環となるため、「どれだけ簡単なハードルを設定できるか」がポイントになります。



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