「摂食障害」の患者さんに、心療内科の診断を受けてもらうのは非常に大変な道のりです。体型に大きな変化が現れる「拒食症」で全体の約半分、「過食症」では10人に1人しか受診していないといわれています。
最初は内科や、生理がないということで婦人科を受診するケースが多くあります。また、保健所や、学生さんの場合は学生相談室、それからまだ数は非常に少ないですが、開業している栄養士など、精神科や心療内科を受診する前に相談できる場所が少しずつ増えており、これらとの連携が今後は重要になります。専門的な治療が必要だと理解できると、その後の治療がよりスムーズになります。摂食障害を治療していくうえで大切なことは、患者本人だけではなく家族も治療に対する共通のイメージを持ち、同じ治療方針を持つことです。
また、「摂食障害」の発症が10代でも、現在患者が成人以降の場合、「思春期やせ症」としてではなく、実年齢を考慮した治療計画を立てなければいけません。同居していても、生活を自分でどうしていくかという姿勢で考えていく必要があります。さらに、治療は時期や年齢によって変わってきますが、本人が「摂食障害」に責任を持って対処していくということを家族も治療者も理解しておくことが大切です。