甲状腺の病気は、大きく分けて「甲状腺機能亢進症」「甲状腺機能低下症」「結節性病変」の3種類です。
「甲状腺機能亢進症」は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、典型的なものとして「バセドウ病」があげられます。これは自己免疫疾患の1つで、日本では甲状腺機能亢進症の8割から9割はバセドウ病と診断されます。
甲状腺機能亢進症では、イライラ・動機・不眠・疲れやすい・発汗過多・体重減少・など全身にさまざまな症状が現れます。しかし、どれもこの症状が甲状腺機能亢進症、バセドウ病だと決め手になる症状ではなく、風邪や体調が悪い時と同じような症状です。そのため診断では、医師が疑い、甲状腺ホルモンを測ってみることが重要になります。
「バセドウ病」は、甲状腺の細胞の表面にあるTSHのレセプター(受容体)に対して自己抗体ができてしまい、この抗体がレセプターを通じて勝手に甲状腺を刺激して、活性化させてしまうことが原因と考えられています。
バセドウ病の症状の1つに「眼球突出」というものがありますが、目の周りの組織の脂肪や筋肉が増えたり肥大して、眼球を押し出してしまうものです。単に眼球が出るだけではなく、押し出されることで循環障害を起こしたり、瞼が閉まらず感染を起こしやすくなったり、視神経が前に出されるため、視神経の障害も引き起こしてしまいます。また、眼の筋肉が肥大してしまうため、その部分が硬くなり物が二重に見えてしまうこともあります。最悪の場合には、目の炎症から失明してしまう場合もあるため、目が痛む・視力が落ちる・物が二重に見えることがあれば主治医に相談する必要があります。
さらに、喫煙はバセドウ病を悪化させてしまうので、タバコは止めた方が良いといえます。