軽度発達障害〜障害を抱える子どもは10〜12%〜

「発達障害」は、人為的に増えたり、感染などで広がったりする病気ではなく、発達障害をもった子ども達は、一定の確率で生まれてくると考えられています。最近では医学の関心が進んだことなどにより、発見されることが多くなり、以前より発達障害の子ども達が増えたように見えますが、突然増えたり、いなくなったりすることは考えにくいものです。
 通常の知能指数はIQという値を使用し、100を標準値に±20のIQ80〜120を一般的な正常機能としています。IQ70〜80までの少しあいまいな遅れは「境界域」、IQ70以下の場合を「知能的な遅れ」と考えています。IQ70以下の知的障害と呼ばれる人口は2.5%で、200人に5人。その内、知的な遅れの軽いもの、知能指数が50〜70までの「軽度知的障害」といわれる子ども達は2〜4人を占めています。
 日本では人権や診断の難しさから「軽度発達障害」の人口をはっきりと調べることは困難です。しかし「軽度知的障害」が1〜2%(知的障害全体では2.5%)、「広汎性発達障害」が0.6〜1.2%(知的障害のないものが60%)、「注意欠陥多動性障害(ADHD=Attention Deficit Hyperactivity Disorders)」が3〜10%、「学習障害(LD=Learning Disabilities)」が2〜10%、「発達性強調運動障害」が2〜6%認められるといわれています。これは、アメリカでの数字ですが、国や状況によって著しく変わるものではないため、参考にできる数字といえます。
 しかし、それぞれの障害を1人の子どもが1つだけ持っているというわけではなく、複数の障害を抱えている場合もあります。総合して「軽度発達障害」と診断される子ども達は、10〜12%位ではないかと想定されています。また、通常学級でも、10%程はこれらの障害を持つ子どもがいるのではないかともいわれています。



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