「注意欠陥多動性障害(ADHD)」は、落ち着くことができない「多動」、1つに集中できない「集中困難」、待てない・せっかちであるといった「衝動性」という3つの大きな特徴があります。
この3つが7歳までの間に6ヶ月間以上の長期間、2箇所以上の生活場所で見受けられた場合に「注意欠陥多動性障害」の診断を疑います。そのため、家ではとても落ち着いているのに、学校だけではウロウロしてしまう、特定の勉強時間はボンヤリしてしまうなどは、この障害ではないといえます。
注意欠陥多動性障害の3つの症状は、活発な子どもであれば誰でもするような行動のため、診断を付けるのが非常に難しいものです。発達障害か判断するためには、時間をかけていく必要があります。子どもに学校や保育園の約束やルールをきちんと伝え、徐々に守られていく場合、それは単にゆっくり成長してきたというだけで障害ではありません。何度言ってもどうしても分からない、という段階で初めて疑う必要が出てきます。半年から1年かけてじっくり行動を見た上で診断しないと過剰診断になりやすいくらいの障害です。
注意欠陥多動性障害のある子どもは、分かっているのに間違えてしまう、じっとしていなくてはいけないと分かっているのに、じっとしているとイライラして耐えられなくなるといったケースもあるようです。親も何度言ってもうまくいかないので、ついイライラしてしまい、語気が荒くなる、強く攻める、場合によっては叩いてしまうこともあります。