「学習障害(LD)」は、「読めない・書けない・計算できない」といった分野でのつまずきです。知的な遅れがないにも関わらず、漢字がどうしても読めない、書くことだけができない、他のいろいろなことができるのに計算になると駄目になる、などを「LD」と呼んでいます。
日本は世界の中でも読み書きの技術が高いため、今までこの障害の人は少ないと考えられていましたが、認められていなかっただけで、実は以前からいたということが分かってきています。しかし、日本の子どもの場合、読み書きの障害があっても「平仮名」の障害はありません。ほとんどの子どもが頑張って50音はマスターしています。著しいつまずきは、小学校3年生以降の漢字辺りからで、漢字が書けなくても「きちんとやればできる」と、疑われずにやり過ごしてしまうことが多いようです。確かに漢字を絵のように覚え、テストをクリアすることもありますが、応用ができないため、不意にいわれると書けなくなってしまいます。これは計算でも同じようなことがいえます。
他の学習や一般的な知識では問題がないため、この障害を持つ子ども達は、誰もLDだとは思わず、戸惑ってしまいます。自分では「あんなに勉強したのにできなかったのは努力不足である」と感じ、学校の先生や家族には、「きちんと勉強すればマスターできるものを勉強不足だ」と思われてしまうケースが多いようです。
また、LDの子どもは、目から入ってくる情報処理がスムーズに行えません。そのため、分かりづらい図形などの問題は苦手です。学校の先生は間違えやすい問題で引っ掛けたりせず、容易にクリアでき問題や課題を作成するよう工夫することが大切です。