子どもへの関わり方の視点〜発達障害を理解した上で、適切な評価を〜

 子どもへの関わり方の視点は、発達障害に限らず、「秘密を守り、安全を確保する」「馬鹿にせず、真剣に話を聞く」など、一般的に大人が子どもに取るべき態度です。そのことを十分理解した上で、発達障害という努力だけでは乗り越えられない課題を持つ子どもに対する基本的な対応が必要になります。
 発達障害の子ども達は、できないことの方が目に付きやすく、なぜ乗り越えられないのかと追い詰められやすいため、自己評価を下げないために、長所を探し認めてあげることが大切です。何ができたから長所というのではなく、今やっていることをいかに褒めてあげることができるかがキーポイントになります。褒め方のコツは、行動を褒めることと、褒めるタイミングはその最中か直後が有効的です。
 また、習得に時間がかかりますが、今できないからといって一生できないという訳ではありません。命令したり、無理に押さえ付けてもできるようにはなりません。全てができるようになることを考えるよりも、子どもにとっては、いかにこれを乗り切ったか、誰が助けてくれたかということの方が重要になります。しかし、全部をやってあげるのではなく、適切な援助だけをしてあげるだけで十分です。
 さらに、どのような状況でも「不適切な言葉をかけない」「最後まで信じ続ける」「養育者の気持ちを理解する」「軽度発達障害を理解する」ことが大切です。また、成長と共に、子どもの責任が大きくなり、子どもの持つ課題が見えにくくなってきてしまいます。成長しても、子どもの持つ辛さは残っていることを認め、本人が注意欠陥多動性障害や学習障害であることを理解し、どのように向き合っていくか、自己解決できるようにめざしていきます。



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