骨粗しょう症は、骨の中の「柱」や「壁」が細く、または薄くなって弱くなり、骨折しやすくなっている状態をいいます。骨が弱くなる病気は幾つもありますが、その中で最も多いのが骨粗しょう症です。
骨量の最高を100%(20歳でピークに達し、40代半ばまでそれを維持する)として、骨量が70%未満になった人を骨粗しょう症と考えます。加齢と共に骨はスカスカになり、70歳になると約半分の人が70%未満の骨量になってしまいます。しかし、お年寄りだけの病気というわけではなく、閉経を向かえた女性に多く見られる病気でもあります。
女性の場合は、閉経を迎える50歳前後から女性ホルモンの分泌が急激に減少するため、閉経を境に骨量が年間2%位少なくなってしまいます。これは、骨の溶かし過ぎを防ぐ役割をしていた女性ホルモンが減少することによって、骨吸収が進んでしまうためです。逆に、男性はもともと女性ホルモンがないため、女性よりも骨の減り方は少なく、骨折なども女性より少ないという調査結果が出ています。
また、骨粗しょう症はビタミンDやカルシウムの不足によっても起こります。その他、体質や遺伝などによる原因も考えられ、遺伝子の研究なども進められています。
人間は最も多くの骨量を20歳までに得て、その骨量を40代半ばまで維持して生活しています。20歳のピーク時にどれだけ高い骨量があったかは重要で、元が少ない場合、同じ骨量の減り方をしていても、骨粗しょう症になる危険性が高くなってしまいます。そのため、小・中・高校生の頃から骨の健康について考えておくことが大切です。