骨折と食事や運動の関係〜生活習慣病に気を付けることは、骨折リスクを下げる〜

 骨粗しょう症の危険因子として、タバコやアルコール、運動不足などが挙げられます。これらの危険因子は、他の生活習慣病とも一致しています。食事では、ビタミンDとカルシウムをしっかり摂取することが大切で、最近では、ビタミンK不足も骨折の原因になりやすいということが分かってきています。逆に、過剰摂取が心配なものは「食塩」です。血圧などにも大きく関わる食塩の摂り過ぎは、骨の弱さにも繋がります。腎臓は余分な塩分を排除してくれますが、それと同時にカルシウムも捨ててしまいます。そのため、タバコやアルコール同様、食塩の摂り過ぎにも注意が必要です。
 緑黄色野菜は、骨や血圧、高脂血症、がんにも良いということが分かっています。なかでも、骨粗しょう症には、緑黄色野菜に含まれる葉酸が効果を発揮します。納豆が苦手な人でも、葉酸に含まれるビタミンKが摂取できるので、骨粗しょう症や骨折の予防には効果的だと考えられます。骨粗しょう症だけではなく、生活習慣病も一緒に予防して、体全体の健康を維持していくことが重要です。
 また、女性であれば、母親が骨粗しょう症で骨折した経験があるかといった家族歴も重要になります。母親が骨折したことがある人と、そうでない人では3倍〜3.4倍も骨折しやすいという結果も出ています。さらに、やせ型の人は骨の密度だけではなく、絶対量が少ないので注意が必要です。
 日常の活動が少ない人、入浴に支障のある方は、骨折しやすいというデータも出ています。日光の照射時間の低さも挙げられますが、これも運動不足の1つではないかとも考えられます。いかに日常の活動度を上げられるかが、骨折の危険率を下げることに繋がるといえます。適度な運動を続けることは、骨粗しょう症以外の病気にも効果的です。
 また、骨折を防ぐためには骨を強くするだけではなく、転ばないということが重要になります。目や耳などの感覚器については、調子の悪いところを早めに治療して、転ばない環境づくりをすることも大切です。



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