骨粗しょう症は、背骨の圧迫骨折によって背中が曲がったり、身長が今までより2〜3センチ縮んでしまうなど、見た目に変化が出る場合もあります。背中が丸くなるため、お腹の筋肉の緊張が弱くなり、お腹が出てしまいます。腰や背中に痛みを感じ、運動不足になるためお腹の動きが悪くなり、腰痛を引き起こすといった悪循環に繋がることもあります。また、骨粗しょう症による「大腿骨頚部骨折」によって、寝たきりになってしまうお年寄りも少なくありません。数日間続く痛みや休ませても治らない痛みを感じた場合、放っておかず、早めにきちんとした診断を受ける必要があります。
骨折をしたり、背中や腰に痛みを感じているため、骨粗しょう症に間違いないと診断されても、本当に骨粗しょう症による骨折や痛みなのか、その背景に他の病気などが潜んでいないか、椎間板ヘルニアなどではないかといった区別を付けてもらうことが、正しい薬や治療方法を選ぶ上で重要になります。
骨粗しょう症は、閉経による女性ホルモンの減少で骨量が激減するため、男性よりも女性に多くみられます。また、骨粗しょう症による骨折は、加齢とともに年々、その危険度が増してきます。
閉経後の人生が長くなった現在では、高いQOL(生活の質)を維持するため、子供の頃から運動や食事に注意し、最も高い骨量となる20歳までの時期に、できるだけ高い骨量を得ておくことが大切です。また、その骨量を保ち、骨粗しょう症にならないためには、生活習慣に気を付けて危険因子を取り除くことも大事になります。さらに、薬で骨量をケアするだけではなく、転倒や転落の予防、プロテクターなどを使用して骨折から身を守るということが重要になります。