ピルの副作用〜病気を引き起こす可能性は低く、安全性が高い薬〜

 避妊や月経のコントロールができるピルですが、血栓症や一部のがんの発生率が高くなる可能性があるともいわれています。女性ホルモン依存性の乳がんが増える可能性があるといわれていましたが、最近の調査で、ピルとの関係性に否定的な報告もなされています。
 ピルはやや血を固まりやすくしてしまう傾向があり、血栓症にかかる率が高くなるということは否定できません。これは血が固まりやすい体質の人に発生しやすいものですが、中にはエコノミークラス症候群という病気もおこりえます。ピルを服用している人が長期のフライトをする場合、同じ姿勢でいると血行が悪くなるため、注意が必要になります。
 しかし、アジア系の人はヨーロッパの人と比べて、血栓症にかかる確率がもともと高くはありません。ピルを使用しないで血栓症にかかる確率は10万人に1〜2人、ピルを使用して血栓症が発症する可能性は10万人に4人位に増えますが、ピルを使用しないで妊娠すると15〜30人に増えるといわれていますから、確率は低いといえます。先進国における100万人あたりの循環器系疾患への影響と比べてみると、ピルで病気になる確率は非常に少ないといえます。
 また、喫煙とピルの相性は悪く、特に年齢が高くなった人は、ピルも喫煙もしていない場合と、両方を使用している場合では、血栓症になる割合が大きく変わってきます。ピルを服用する際は、タバコを減らすことを心がけて下さい。
 現在、世界で使用されているピルには、重篤な副作用の心配はありません。ピルほど安全性が立証されている薬はなく、その安全性は風邪薬以上だともいわれています。



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