姿勢を真っ直ぐに修正するためには、体がリラックスした状態でなくてはいけません。リラックスできていない体は浅い呼吸しかできませんが、リラックスできていればお腹で大きく呼吸することが可能になり、十分な呼吸ができるようになります。
また、胸部がかたい理由の1つに、リラックスができていないことがあります。体は立っていても横になっていても、突っ張ることで安定させています。そのため、急に体を横にしたからといって筋肉が緩み、リラックスした状態になる訳ではありません。その突っ張った力を上手に抜いていく方法を覚え、胸をやわらかくする工夫をしていくことが必要です。
以下の方法を試してみましょう。
●リラックスした状態をつくる
体を仰向けにして横たわり、人の力が1番加わりやすい背中・お尻・足の3箇所にゴムの座布団を置きます。その状態で、体がフラフラしないように、左右に体を30回ほど転がすだけでかなり偏りが修正されていきます。体がリラックスしてバランスを保てるようになれば、この状態で手を離しても左右に傾むかなくなり、呼吸も大きくできるようになります。
このゴムの座布団が無い場合、ペットボトルやロール状にしたバスタオルでも代用ができます。これらを1番力のかかる背中・お尻・足において、そこでしっかりと寝ているという感覚があれば安定してきます。
平坦なところに寝ている状態と比べてみると、このような形で体を浮かしている方が無理なく腹式呼吸ができるようになります。
●ペアで正しい呼吸を覚える
1人が横になり、膝を曲げた状態になります。もう1人が横になった人のひざに手を当てて体重をかけるようにし、太ももの骨に沿って力を加えていきます。この姿勢で10回程ゆっくりと腹式呼吸をすると大きく呼吸ができるようになり、腰も楽になってきます。
この運動を1人でする場合、家の壁のところで同じように膝を軽く曲げ、足の裏で壁をグッと押すと体が少し頭の方向に伸びます。この姿勢で腹式呼吸を何度かやってみると、介助の人に足を押してもらっているのと同じ状態になります。これにより、口で息を吸った時にお腹が膨らむ「腹式呼吸」が上手にできるようになります。