誤嚥性肺炎を防ぐ〜気管に食べ物が行かない姿勢と口を清潔に保つことがポイント〜

 普段は食べ物や飲み物が喉を通る時、自然に気管にフタがされ、食道に行く仕組みになっています。しかし、年を取ると、食べ物や飲み物が喉を通った時にフタをするという反射運動のタイミングがずれて、むせるようになります。また、口の中の汚れを放っておくと、ばい菌が食道ではなく気管に入り、肺に移動してしまうこともあります。菌が肺に行っても抵抗力がある内は平気ですが、免疫力が落ちてきたりすると肺炎や気管支炎を起こしてしまいます。これは誤嚥(ごえん)が原因の肺炎であり「誤嚥性肺炎」と呼ばれています。
 3大死因を患って療養していても、実際、最後は肺炎で亡くなる方が多いようです。これも口の中をきれいにしておけば、防げる可能性があったケースもあるのではないかと考えられます。
 食事を、起きた姿勢でしていればそれ程心配はありません。しかし、寝たままの状態や30度以下の姿勢では、食道と気管は並行しているため、気管に行ってしまう例が多く見られます。なるべく食事の時には30度位まで体を起こすことが大切です。また、起きて食事をしたのに、その後すぐ寝かせてしまうと今度は食べたものが胃から逆流してしまいます。逆流したものを誤嚥して肺炎を起こすこともあるので、食べ終わってからもしばらくの間は体を起こしておくなどの注意が必要です。
 誤嚥を予防するためには、口の中の食べかすや細菌を減らすことも大切です。加齢や後遺症、生理的範囲以外でも、寝ている間に誤嚥になる可能性はあります。誤嚥性肺炎を防ぐためにも、寝る前に口の中をきれいにしておくことが重要です。



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