器質的口腔ケアと機能的口腔ケア 〜舌や唇までを含めての口腔ケア

 口腔ケアは、目的によって2つに分かれています。
 その1つである身近な歯磨きや歯垢清掃などは「器質的口腔ケア」と呼ばれるものです。歯周病や虫歯といった歯科疾患の予防や、口の中をきれいにすることで誤嚥による肺炎や気道感染(風邪も含む)などを防ぐのが目的の、口腔や入れ歯の清掃のことを指します。
 もう1つは、口腔機能(笑う・話す・食べる・表情を表すなど)を維持したり、さらに機能を増進させることが目的の「機能的口腔ケア」です。「口腔ケア」とは、ただの歯垢清掃とは違い、この2つを組み合わせて広い意味で使われています。
 特に「機能的口腔ケア」は、口腔のリハビリテーション的な意味もあるので、今後の介護予防としても注目されてきています。その代表的なものとして舌体操・顔面体操・唾液腺のマッサージの3つがあります。
 筋肉の塊である舌を動かせば、口周りの筋肉のトレーニングになります。舌にがんができる「舌癌」を患っている人などは病状が進行してしまうと舌を全部取らなくてはいけない場合も出てきます。歯がなくても食事はできますが、舌がなくなると食べ物を奥に運んだりする動きができなくなり、口からの食事ができなくなります。口というと歯を1番に思い付きますが、舌や唇までを含めて全てが重要な役割をしているのです。



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