8020運動  〜80歳で20本の歯があれば、食べたいものが食べられる〜

在宅ケアホスピスの基本は、自分が納得できる形で、安心できる場所での生活をするということだと考えます。そのため、「病院の先生に見捨てられた」と感じるのではなく、必要な医療が病院ではなく、家やホスピスに変わっただけであるという考え方をしっかり持っていなくてはいけません。

  また、経済的にも大変なのではないかと思われがちですが、在宅ホスピスケアは医療保険が適用されるため、それ程高額にはなりません。悲しいことですが、末期がんの患者さんは亡くなるまでの期間が平均で50日と短いため、薬代、医者の往診代、看護婦の往診代、超音波の検査など全て含めても月に7万円以上は必要になりません。安心して受けられる医療です。

  病院で行う末期治療は、ほとんどのものが家でもできるものです。在宅ホスピスケアを行う前には、必ずそれまで通院・入院されていた病院の先生と連絡を取ってバトンタッチするため、必要なことだけを行えば心配はいりません。医療者のいない自宅では不安もありますが、患者や家族から出された信号には24時間体制でドクターが駆けつけるので、安心した状態で生活していただけます。

  最後に、家で最期を迎えるのは家族に迷惑をかけるのではないかと心配される人もいますが、家族はできるだけのことをしたいと思っているので、家の方が良いという面も多くあります。これからは家で死にたいという患者さんの気持ち、家で看病したいという家族の気持ちを大切にしていく医療を考えていかなくてはいけません。家で最後まで自分の役割を果たし、自分らしく生きるということは、患者以外の家族が「生」を考えるきっかけにもなる重要なことです。



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