まとめ 〜苦しくない経鼻内視鏡で胃の状態を調べ、効果的な除菌で健康管理をする〜

 ピロリ菌に感染している人のデータをさらにまとめた結果、ピロリ菌によって胃粘膜の萎縮や、細胞が崩壊されている状態が軽度の人・中等度の人・高度の人によって胃がんの発がん率に違いがあることが分かっています。やはり、高度の人が最も高い発がん率だという結果が出ています。さらに胃粘膜が壊され、腸の上皮に化けてしまう腸上皮化生の有無で比較すると、腸上皮化生のある人は、ない人の6.4倍もがんになる確率が高いというデータも出ました。胃の変化によってがんの発生率が違うため、萎縮の進行具合や腸上皮化生の有無を確認することは非常に大事なことです。
また、通常の経口内視鏡が危険というわけではありませんが、さまざまなデータから見ても経鼻内視鏡の方がより安心だということが分かってきています。今まで経口内視鏡に抵抗があり、ずっと検査を受けていなかった人が経鼻内視鏡を受けた結果、がん細胞が見つかり、きれいに切除することができたという例もあります。このように、早期発見ができれば胃がんは怖い病気ではありません。自分の健康を自分で確認し、適切な検査や処置を受けることが健康を保つために重要なことです。 繰り返しになりますが、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎や腸上皮化生の悪化は胃がんの原因になります。徐々にピロリ菌感染者は減ってきていますが、まだまだ高齢者には多い状況です。また、萎縮性胃炎は非常に危険な状態ですが、現在では放っておいている人が多く、ほとんどの病院や施設であまり取り上げていません。しかし、これは決して良い状態ではないので、苦しくない経鼻内視鏡で胃の中を検査し、ピロリ菌除菌で状態を改善することが理想です。
現在ではピロリ菌除去が胃がんの1番の予防だと考えられます。しかし、まだ胃潰瘍以外でのピロリ菌除菌は保険の適用がされていないため、ピロリ菌の除菌などを専門に行っている施設や病院で除菌するのが効果的です。



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