ピロリ菌の除菌をした人と、持続して感染している人と調べてみると、やはり除菌している人の3分の1は胃がんにならないということが分かっています。萎縮性胃炎や腸上皮化生などピロリ菌によって起こる変化が除菌することで改善され、除菌をしない人だけにがんが出てくるようです。しかし、ピロリ菌除菌を行っても、病状がある程度進んでしまっていると完全には抑制できない場合もあります。
ピロリ菌に感染すると増えるリンパ球や好中球の量を確認してみても除菌前は1.67あったものが除菌後は半分位になります。強い悪影響を及ぼす好中球も0.89あったものが、除菌をして2年も経つと0.08とほとんど無くなっています。ただし、萎縮と腸上皮化生は長期に渡って患っていたものなので2年経ってもなかなか治りません。萎縮や腸上皮化生の状態を長く続けていると、リンパ球や好中球などの細胞が増えてしまうので、リンパ球や好中球の炎症細胞を無くすためにも早期に除菌を行うことが重要です。
腸上皮化生がなければ、ピロリ菌除菌でほとんどの場合が治ってしまいますが、腸上皮化生があると除菌をしても効果は3分の1程度しか得られません。しかし、腸上皮化生や萎縮が残ってしまっても、除菌によって3分の1になるというのは非常に大きいことなので、ピロリ菌は退治する方が良いといえます。