肥満には、腹部の筋肉の内側(内臓の周り)に脂肪が多い「内臓脂肪型」と皮膚の直下に脂肪が多い「皮下脂肪型」の2種類あります。皮下脂肪型の肥満の場合それ程大きな問題にはなりませんが、内臓脂肪が多い場合には身体に悪影響を及ぼします。現在、腹部のCT写真を撮影し、脂肪の面積が100 cm2以上あると内臓脂肪型の肥満と診断しています。
この内臓脂肪の多い人が最近では増えてきているのです。内臓脂肪が溜まる原因は、遺伝的に溜まりやすいという場合もありますが、現代社会ならではの原因がいくつか挙げられます。夜遅くまで起きている生活は、食事の時間が遅くなる、夜食を食べてしまうなど、肥満を作りやすいと考えられます。特に、昼と同じものを食べていても夜の方が栄養の吸収率が良いため太りやすくなってしまいます。
また、電化製品が充実し、1年を通して非常に快適な気温の中で生活を送ることができるため、夏でも食欲が落ちないことも太る原因のようです。この他、どこへでも乗り物で移動できるようになったため、歩くことが少なく運動不足にもなっています。このように、遺伝以外にも、食べ過ぎや運動不足など、さまざまな原因が内臓脂肪を増やしているといえます。