内臓脂肪蓄積型の肥満が原因で、高血圧や高脂血症、糖尿病などの危険因子が生じて起こる「メタボリックシンドローム(metabolic syndrome)」。このメタボリックとは「代謝」を意味し、シンドロームとは「症候群」を意味しています。
代謝とは、体内に食べ物のエネルギーが入ると消化、吸収、分解されて栄養素になっていくことです。また、ホルモンが分泌されて身体を活性することも代謝といいます。
肥満の人は、糖尿病や高血圧、高脂血症などを起こしやすく、これらの病気は動脈硬化などを引き起こしてしまいます。動脈硬化が最もひどくなった状態が、脳血管障害であれば脳梗塞、心血管疾患であれば心筋梗塞です。この2つの病気は、日本人の死因1位の癌についで、2位と3位に挙げられています。
高血圧や高脂血症、糖尿病によって引き起こされる動脈硬化の大きな問題は、自覚症状がないということです。血圧やコレステロール値が高くても、自覚症状がないケースが多いようです。心臓に酸素や栄養分を供給している冠動脈の直径はわずか3ミリです。この冠動脈に70%以上の脂肪が溜まると狭心症などの症状が出てきますが、それまでは血圧を上げたりして血液を流そうとする働きがあり、症状が現れません。
こうした危険な病気を防ぐためには、メタボリックシンドロームの原点となっている「内臓脂肪」の対策をとる必要があります。