60歳代、70歳代の前半位までの人では、介護が必要になる、寝たきりになるといった原因の多くに脳卒中が挙げられます。しかし、80歳、90歳と年齢が高くなるにつれ、脳卒中よりも「骨折」の方が、介護が必要になる、寝たきりになるといった原因となってきています。
全国の78万人を対象に行われた国民生活基礎調査の2001年版で、後期高齢者と呼ばれる75歳以上の人にとって、骨折は特に注意しなくてはいけない事項であることがわかります。
東京都老人総合研究所で1400人の高齢者について転倒調査をしたところ、300人ほどが転倒をし、転倒した女性のうち10人の内1人が骨折を生じていました。男性は女性よりも骨折率が少ないのですが、頭を打つなどの激しい怪我を多く生じていました。また、全国でどれ位の人が転倒するかを調べた各地の研究結果では、70歳代の人は、年間5人に1人は転倒していることが分かりました。
こうしたことからも、高齢化が進めば進むほど、脳卒中などの病気より「骨折」がより身近な問題となってくるのです。