「骨粗しょう症」は、若い頃に比べて骨のカルシウム量が70%以下に減少し、骨がもろくなった状態をいいます。骨のカルシウム量が1/4減ると、骨の強さは半分になることが分かっています。
骨の中で最も強い骨は「脛骨(脛の骨)」で、次に強いのが「大腿骨」です。この大腿骨を折るには277kgの力が必要というデータがあります。この結果から、少し転んだ程度ではこの強い大腿骨が折れることはありませんが、骨のカルシウム量が1/2にまで減ると骨の力が1/4程度になって70kg程の力で折れてしまうということになります。このように骨の力が1/4にまで下がるとちょっとしたことでも骨折するようになります。
骨粗しょう症と診断される患者は、女性の場合65歳で2人に1人、男性では、80歳で2人に1人となっています。男性はもともとの骨量が多いため、骨粗しょう症の危険が女性に比べて少ないです。逆に、女性は閉経期以後に女性ホルモンの減少と共に骨量が減ってしまいます。骨のカルシウム量が半分になる前の70%に減少した状態で治療することが重要だと考えられ、「骨粗しょう症」と診断されます。
平成10年の国民生活基礎調査では、女性は加齢と共に腰痛に悩む人が増え、日頃感じる症状の中でもトップとなっています。腰痛の全てが骨粗しょう症によるとは限りませんが、高齢になると骨粗しょう症や腰痛への健康対策が必要であることを示しています。