筋肉の詳細を調べるには「筋肉ドック」がありますが、ここで使用される「超音波診断装置」で検査した2000人のデータを調べてみると、加齢と共に筋肉が減り、脂肪が増えていることが分かりました。また、全身の筋肉は、まんべんなく減少するのではなく、減りやすい箇所・減りにくい箇所があるということも分かってきました。女性はお米を持つなど日常生活で腕を使うことが多いため、若い世代より、中高年の方が腕の筋肉が多いケースもありますが、筋肉は男女共にお腹と太腿の前側が急激に落ち、他の部位にはそれ程大きな変化がないようです。
ある20歳と70歳の女性のお腹の筋肉を比較してみたところ、20歳の女性は15ミリ筋肉があり、70歳の女性には4ミリしか筋肉がないというデータが得られました。この結果は特別なことでなく、年齢を重ね、運動不足によってお腹の筋肉が極端に不足している人は非常に多くみられます。この筋力不足は大変な問題ですが、最近では、エレベーターや荷物の宅配サービスなど生活が便利になったため、筋肉が減っていても不自由なく生活できてしまいます。そのため、いざ力が必要になる時まで「少し前までできていたことができない!」という筋力の低下に気づきません。
特に筋肉の落ちやすいお腹や太腿の前側は、日常生活ではあまり使わない筋肉です。しかし、20歳を過ぎると徐々に筋肉は減少し、50歳位を境に急激に低下していきます。太腿の前側の筋肉は1年に1%の割合で減少していきます。筋肉が減りやすい足は、その量だけでなく、機能や力にも大きく変化が現れるため、筋力を落とさない努力をしていく必要があります。