太腿の前側の筋肉は、通常の日常生活だけでは1年に1%落ちていき、ベッドレストスタディーの結果からも分かるように、寝たきりの生活をしていると2日で1%落ちてしまいます。寝たきりの生活では、筋力は2日で1年分落ちてしまうことになります。筋肉を衰えさせないために、運動を行うことは大事です。
筋肉を貯める運動を『貯筋運動』と呼んでいます。さまざまな部位をトレーニングする筋力トレーニングは、どれも貯筋運動ですが、今回は、特に年齢と共に減りやすい足の筋肉とお腹の筋肉に重点を置いて構成した貯筋運動をご紹介します。
この運動の特長は、歌を歌いながら行うということです。大きな声で歌うことは腹筋を使うことになり、姿勢を正し、お腹に力を入れて行うとお腹の運動にもなります。また、筋力トレーニングは頑張って行う運動が多く、息を止めてしまいがちです。呼吸を堪えて力を入れるのは、血圧の高い人の場合危険です。リズムに合わせて歌うことで呼吸を止めないようにしていきます。
「貯筋運動」のテーマソングは、8行で構成されています。貯筋運動を1秒で1動作行うと8回行うことができます。また、1秒で2動作行うと16回行うことになります。それを1セットとし、1日に2セット行うと高い「貯筋」の効果が得られます。筋力トレーニングは、自分の持っている筋力を高めるためのもので、少し強めの強度で行わないと効果が得られません。しかし、無理をするのではなく、マイペースで少しきついと感じる強度が大事です。
さらに、運動する上で大切なことは、「使っている筋肉に意識を向けること」です。慣れれば簡単ですが、何となく体を動かしていても効果が得られないため、今はどこの筋肉を使っているかを意識しながら行うことが有効な運動といえます。