30年間、同じ会社に勤め続けている52歳の男性は、異動によって今まで以上に仕事が増え、上司に責められたり、怒鳴られたりしながら、部下に指示を出さなくてはいけない立場にいました。通勤に時間がかかり、朝から夜中まで仕事をしても追いつかないため、会社に泊り込んで無理をして仕事をしていました。
その後、仕事が少し落ちつき始めた頃から、眠れない・寝ていても途中で起きてしまう・体がだるい・胃が痛いなどの症状が出てしまい、休みの日にはテニスなどを楽しんでいたが、やる気が出ないという状態になってしまいました。この男性は、仕事の負担の増大が原因でうつ状態になり、それが悪化したため、産業医、医師の診療を受け、しばらく職場を離れて休むことになりました。
仕事がうつ病の原因のため、仕事から離れることで状態が改善されると考えられたため、軽い安定剤で不安や緊張を取り除いていきました。安定剤を飲むことで眠れるようになり、日中は近所を散歩できるようにもなっていきました。
しかし、いくら体調が回復しても同じ職場に戻っては同じことになるため、残業をさせないなどの職場の改善を行いました。この男性は、復職後は職場を異動し、2週間は午前だけ、午後だけと時間を短縮した形で復帰していきました。徐々に朝から夕方まで働くようにするなど段階的な復帰を行い、約1年位経ってから正式に仕事に復帰しました。薬も段々と減らしていき、1年位してから止めて完治したというケースです。
この男性のように休んで治療をする場合、休む期間は1ヶ月単位になります。休む期間は、長ければ長い方が効果があります。医師や産業医と相談し、適切な治療を受け、完全に良くなってから復職することが大事です。