「うつ状態」には、意欲が落ちる・悲しくなる・死にたくなる・眠れない・食欲に異常が出るなどの症状があり、元気な時と比べて落ち込んでいれば、その時点でうつ状態であると判断できます。しかし、気分や食欲は本人にしか分からず、家族や周囲の人、医者であっても、基本的には本人に聞いてみなくては判断できません。そのため、うつ状態であるかを判断するには、本人が元気な時と比べてどのように感じているかが重要なポイントになります。また、うつ状態が進むとうつ病を引き起こす原因にもなりますが、うつ病は、うつ状態がピークになるまで段々と重くなり、一定の期間が過ぎると自然に良くなっていく病気です。
繰り返しになりますが、うつ状態は、あくまでもうつ状態であって、うつ状態=うつ病ではありません。うつ状態の原因がうつ病である可能性もありますが、それも原因の1つにすぎません。うつ状態の場合、うつ病とは違うため、休んだり、抗うつ薬を使用しても本質的な解決にはなりません。その人をうつ状態にしている原因を解決すれば症状は良くなり、解決できなければ、その状態が続いていきます。何が原因でうつ状態になっているかを知るのは非常に難しいことですが、その原因を解決することが症状の回復に繋がっていきます。
逆に、うつ病の治療には「休む」「抗うつ薬」が重要になります。うつ病を治すには、最初のうつ状態からスタートし、完治までに時間がかかるものです。1年位かかるということを理解し、適切な治療を受けながらしっかりと治していくことが大切です。