先程述べた2つの症状以外に、「深く眠れない」という症状もあります。これはうつに限らず、ほとんどの精神的な病気でも見られますが、多くのうつ状態の人が眠りに対する悩みを抱えています。
眠れないといってもその症状はさまざまで、寝つきが悪い・寝てもすぐに目が覚めてしまう・長時間寝ているが起きた時にスッキリしない、熟睡感がないなどのパターンを組み合わせた症状に悩んでいます。「うつ」の場合、途中で目が覚めてしまうケースが多いといわれていますが、これだけでは「うつ」の決定的な判断材料にはなりません。
また、「食欲」に関する問題も出てきます。以前は、「うつ状態」になると食欲が落ちる人が多くいましたが、最近では食文化の変化などから、「うつ状態」になって逆に食べ過ぎるようになる人も少なくありません。食べ物が豊富にあるのに、健康のため、ダイエットのためにと食事を制限している人も多く、「うつ状態」で落ち込んだり、イライラした時に抑えていた食事をリバウンドのように一気に食べてしまう傾向があるようです。
さらに、血圧や体温、脈拍、胃腸の動きを調節している自律神経に症状が出る場合もあります。熱くなって汗をかく、心拍数が上がる、胃腸の動きが悪くなるなどは、自律神経症状といいますが、この自律神経症状がうつ状態の人に出るケースもよくあります。
熱が出て、頭が痛い、咳が出るなど、症状が重なることもあるように、それぞれの症状だけで「うつ状態」と決めることはできませんが、「うつ状態」の時に不眠や食欲の異常、自律神経の異常などが重ねて出る場合もあります。