口の中には歯や歯茎があり、歯茎の中には骨があります。歯の周りには、歯根膜というコラーゲン繊維があり、これがクッションの役目をして重みを和らげる役目をしています。全身の健康も左右する「噛む力」は、その人の体重の2〜3倍もの重みがかかるため、土台である歯茎がしっかりしていないと耐えられません。
噛むという行為は、食べ物を小さくし、消化を助けるのに非常に重要な役割をしていますが、その他にも、顔全体や骨、筋肉にも大きく関わっています。噛むという物理的刺激が歯全体に伝わり、歯を支える歯根膜から顎の骨、顔の筋肉に伝わり、最後は骨の中の細胞にまで伝わるようになっています。噛むことは、顔全体の骨や筋肉を丈夫にしていく重要な動作です。
また、噛むことは脳にも関係があります。口の中の神経機能によるものもありますが、私達は噛むことで何が口の中に入ったのかを判断し、歯ざわりから固さを判別したりしています。「噛む」ことは、脳の中枢を介した全身の変化や活力を引き出すために、非常に重要な役割をしているということが分かります。