「噛む」ことは大切ですが、現代人の噛む回数は非常に少なくなっています。逆に、弥生時代に食べられていた木の実などの古代食は固く、食べる時に噛んでいる回数は多かったと考えられます。
古代食を現代人が食べた場合、どうなるかという研究を20歳位の人で行った結果、完食するまでに50分もかかりました。現代では、ハンバーグやスパゲティ、ピザ、ファーストフードなど、あまり噛まなくても食べられてしまうメニューが増えたため、現代人は噛めないのではなく、噛まなくなってきたといえます。
噛む回数の違いから、人骨を調べると顎の張り方が現代人と古代人では大きく違います。現代人の方が歯並びも悪くなっていますが、古代人と比べて歯の大きさはそれ程変わっていません。歯が出てくる順番は決まっているのに、現代人は顎が小さくなったため、後から出てくる歯の場所がなくなったことが原因だと考えられます。噛む回数で大きく変わる顎の発達は、健康だけでなく、歯並びなどにも影響を与えています。