ドライマウスの原因には、年齢的な変化がトップに挙げられます。人間は、1日に1L〜1.5L程の唾液を分泌しているといわれ、その分泌方法は2種類あります。1つは、物を噛んだ時に唾液腺が刺激され、唾液が出る仕組み。食事の時には食べ物を噛んでいるため、唾液がたくさん出て、噛んだものを飲み込みやすくしてくれます。2つ目は、食事などが終わり、噛む必要のない安静時の唾液。これは、食事の時のようにたくさん唾液が出るのではなく、口の中が潤う程度にキープされています。ドライマウスの患者は、この安静時の唾液が少ない人が多く、口の中が乾燥してしまいます。
50代あたりから唾液の量が下がってくる人が多くなりますが、唾液量は、年齢的なものだけでなく、ホルモンの影響も受けています。そのため、特に更年期以降の女性は、ホルモン分泌が悪くなることから唾液が出にくくなってしまいます。しかし、唾液を分泌する唾液腺も年齢を重ねるごとに使えなくなる腺が出てくるため、唾液腺を健康に保つということが大切になります。唾液腺を健康に保つためには、「噛む」ということが大事です。「噛む」という動作は筋肉運動で、噛む力が低下してくると唾液の分泌量が低下してきます。足腰を鍛えておくことが大事なように、噛むことで顎や口の周りの筋肉も鍛えておかなくてはいけません。