言うまでもなく、日本は平均寿命が長く、男女共に世界一の長寿国となっています。戦後間もない昭和22年頃の平均寿命は、男性50歳前後、女性が53歳前後でしたが、現在では、生活水準や医療、衛生水準の向上などを背景にして、男性は79歳、女性は85歳が平均寿命となっています。
長寿は大変喜ばしいことですが、社会的には手放しに喜べない問題点も出てきます。全人口の中で65歳以上が占める割合を示す「高齢化率」というものがあります。例えば、1970年に7%だった日本の高齢化率が1995年、2倍の14%に達しました。これは、フランスが115年かかった高齢化を日本はわずか25年で達成したということです。つまり、日本はフランスの5倍のスピードで高齢化が進み、他の欧米諸国がゆっくりと高齢化への準備ができたのに対し、日本の高齢化はのんびり構えていては対応できないといえます。