成長ホルモンの働き(2) 〜筋肉や骨、肌に働きかける若さには欠かせないホルモン〜

 成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、肝臓をはじめ、心臓・肺、生殖器、消化器、筋肉・骨・皮膚、脂肪組織などに届けられ、それぞれの箇所で成長促進や代謝調節をおこないます。また、肝臓から成長ホルモン依存のIGF-1というホルモンが分泌され、このホルモンも同様に各器官に働き、成長ホルモンと助け合い働きます。代謝調節には、筋肉を太くする・骨を強くする・余分な脂肪を分解し、血糖を上げ、肌の艶を良くするという働きが含まれるため、高齢期にとっても欠かせない重要なホルモンです。
 成長ホルモンレベルを一定に保っておけば老化を抑制できるのではないかという仮説をもった研究者がいます。彼は、1990年、IGF-1ホルモンレベルが低値の高齢男性に6ヶ月間成長ホルモンを投与する研究を行い、体脂肪が減る、筋肉が太くなる、骨が強くなる、肌の厚みが増すという良好な結果を得ました。この論文が発表されて以来、欧米諸国では成長ホルモンの補充療法は、老化抑制に効果的だと注目を浴びています。
 日本でも、アンチエイジング目的での成長ホルモン補充療法は、一部の美容外科などで行っていますが、副作用(関節痛・頭痛・高血圧憎悪など)の点から、使用に対し慎重意見も出ています。また日本では、アンチエイジング目的での成長ホルモン補充療法は、保険適用外でありかなり高価なため、まだまだ使用が難しくなっています。



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