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頚椎症を疑った場合、患者の頸を後ろに反らし、医師がおでこに手を当て、さらに反る方向に押えていきます。患者にはしびれている手に着目してもらい、おでこを押えた時にしびれが強まるかを確認します。頸を後ろへ反らすと椎間孔が狭くなるため、圧迫による症状を引き起こします。先程述べたように、痛みだけでなく、手のどの部分に響いているかによって障害の場所を特定していきます。 頸椎症性根神経障害の程度は人それぞれですが、手のしびれを訴えて受診する人の多くは神経がつぶれてしまう程の病変には至っていません。症状を繰り返さず、一時的なものであれば受診するケースは少ないようです。 最も多い受診例は、数日前から継続的にしびれを感じている人です。この場合、神経根がむくんでいるか、圧迫によっていくらかの神経線維が破壊されていると考えられます。この程度の症状であれば治ることが多いですが、回復までにかかる時間はそれぞれです。神経根の病変がむくみだけであれば1週間程その部分の神経がこすれるような動作をさけていれば改善していきます。しかし、神経線維が破壊されている場合、末梢神経の再生は1日に0.3mmから1mmとわずかなため時間がかかります。多少の神経線維の破壊であれば症状が出にくいと考えられるので、1〜2週間以上大人しくしていても症状が改善しない場合、浮腫性変化ではなく神経線維の破壊が30%以上あると考えられます。この場合、自覚症状が消えるまでに1年半位かかるケースが多くなります。 神経根が潰れてしまった場合は手術を行うこともありますが、手術を行い圧迫から解放したからといって再生がうまくいかないこともあります。神経根が末端の末梢神経に比べて組織が弱いということもありますが、圧迫によって長い期間、神経に栄養が行き渡らなかったために周辺の血管にも障害を起こしているために神経の再生、修復ができないことが問題になります。 |