末梢神経障害の種類 〜一時的な機能性障害と神経組織が傷む器質性障害に分かれる〜

  末梢神経の障害は「機能性障害」と「器質性障害」の2つに分かれます。「機能性障害」とは、正座をしたり、肘を打った時に感じるしびれで、一時的に末梢神経に対する血流の流れが乱れ、それが感覚神経に伝わるって起こるものです。これは、神経組織が壊れたのではなく、一時的に現れる症状です。  一方、「器質性障害」は、神経組織そのものが破壊されている、壊れている、炎症を起こしているといった理由で起こるしびれです。これは、神経だけでなく、いろいろな疾患に繋がる問題です。機能性障害であれば、一時的なしびれで治りますが、器質性障害の場合、障害の種類によって、治りが良い場合と悪い場合があります。  先程述べたように、正座などによる機能性障害は、誰にでも起こることが考えられます。そのため、一時的なしびれであれば心配はありませんが、正座によるしびれなら絶対に大丈夫とはいいきれません。例えば、非常に長い時間正座をし、神経への血流が悪い状態が続いてしまえば、極端な場合、神経そのものが傷害を受けてしまうこともあります。ですから、機能性障害と器質性障害をはっきり分けることができない曖昧なケースもあります。よく挙げられるものとして、腕神経叢炎であるSaturday Night Palsy(土曜日の夜の麻痺)と呼ばれるものがあります。これは、土曜日の夜に酔って帰宅し、椅子に座り、背もたれの後ろに手を回し、脇で挟んだ状態のまま寝てしまったため、起きた時に手に力が入らず、しびれている症状です。通常、痛みを感じて分かるはずですが、酔っていたために気付かず、神経線維が破壊されて起こる現象です。これも1年もすれば回復しますが、神経組織が傷んだ時、どのような傷み方をしたかが大きなポイントとなります。



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