中枢神経の障害 〜脳や脊髄を示し、神経細胞の突起から情報を伝達する役割をする〜

 脳や脊髄を示す「中枢神経」には神経細胞があり、おのおのの神経細胞には多くの突起が出ています。その突起の先端が他の神経細胞からの情報を伝達します。つまり、末梢神経は神経細胞の突起ということです。  神経細胞にはその働きを支える周辺組織があります。神経系統の支持組織は、神経細胞やその突起の隙間を「神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)」が埋めています。中枢神経も末梢神経と同じように、軸索と髄鞘で成り立ち、軸索は神経細胞の突起、髄鞘は、神経膠細胞系列の組織と同じ役割をしています。  中枢神経の障害には多くの種類があり、脳梗塞のように血管からの栄養が行き渡らなくなった場合、その領域では神経細胞だけでなく神経膠細胞群も抜け落ちてしまいます。そのため、CTスキャンやMRIなどで欠損箇所が映し出されます。神経膠細胞だけが障害を受ける病気として「多発性硬化症」が挙げられ、このような障害を「脱髄疾患」と呼び、パーキンソン病や脊髄小脳変性症など神経細胞だけが障害を受ける病気を「変性疾患」と呼びます。全体として神経細胞群の体積は神経膠細胞群のそれより少ないので、変性疾患の初期は、MRIなどに映りにくい場合が多いのです。



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