肥満が原因ではない糖尿病 〜痩せている糖尿病患者の多くは、遺伝によるもの〜

 糖尿病とメタボリックシンドロームは一緒に語られることが多く、日本人の食事や運動不足といった生活習慣によってこれらの病気が増えてきたようにいわれてしまいます。しかし、糖尿病とメタボリックシンドロームが同列の問題として考えられるのは、「肥満」がある場合です。太っている人の糖尿病は、メタボリックシンドロームと同様、いろいろなことに少し気を付ければ改善する可能性があります。
しかし、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足のない、痩せている糖尿病患者もいます。これは、もともとすい臓から分泌されるインスリンの力が弱く、ゆっくりであることが原因となっています。日本人の糖尿病患者の内、実は半分位がこのようなタイプです。インスリンの分泌については、遺伝的な問題も多くあります。このようなタイプの人は親子3代を検査し、その結果を比べてみると、共通して食後のインスリン分泌がゆっくりであるという結果になります。
学生などは食後インスリンがすぐに出なくてもスポーツで体を使っていることが多く、筋肉などがゆっくりと分泌されるインスリンを大切に活用するため、遺伝があっても糖尿病になっていないケースがあります。とはいえ、年齢を重ね、食事の時間が不規則になったり、運動不足で太り始めると糖尿病が出てきてしまいます。
太っている人の糖尿病は、メタボリックシンドロームと同様の診断や改善方法が伝えられますが、痩せているのに糖尿病である場合、遺伝の影響の可能性が高く、食事や運動療法の効果が限定的であることもあります。糖尿病に詳しい医師の検査を受け、正しい診断を受ける必要があります。



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