生活習慣を見直すきっかけ 〜危機的状況にならなければ行動に移すのは難しい〜

 自分の生活習慣を見直し、どのような点を改善すれば痩せられるか、何をしたら血糖値を下げられるかが分かっていても、実行に移すのは大変なことです。実際に血糖値が高くても病院に通っていたり、掛かり付けの医師がいる人は約半分です。知識として理解していても、やはり何か危機的な怖い経験をしないと行動に移せないのではないかという心理学者もいます。
糖尿病になると眼底出血が見られるようになります。しかし、わずかであれば症状は出ません。糖尿病が悪化し、眼底出血がさらにひどくなっても、物を見るスクリーン部分に出血がなければ症状は確認できません。
血糖値が高くなり、朝起きてみたら広範囲に渡って眼底出血を起こしており、目の前にカーテンが掛かったようになったというケースもありました。この方は、レーザー治療で何とか失明を免れましたが、このような状態にならないと実感が伴わないことも多く、糖尿病やメタボリックシンドロームの改善に向けて行動を起こす気になりにくいようです。 人間は、3年後、10年後といったゆっくりと迫る危機を想像し、認識するとことがうまくできない生き物です。そのため、知識だけでなく、やる気を起こさせるきっかけが必要になります。
実際に半年間で16kgものダイエットに成功した人は、糖尿病のために通っていた外来で口の痺れを訴え、脳梗塞の初期が疑われたため入院をしたら、その日の夜に手の症状が出現し、大変恐怖を感じたという人がいました。この人は、恐怖がダイエットを始めるきっかけとなった人です。この他、体型が変化し、娘から一緒に歩きたくないといわれたことが悲しくてダイエットを始めた男性もいます。



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