先程述べたように、日本人は世界の先進国の中で最もカルシウム摂取量が少ないため、少ないカルシウムを効率良く吸収する必要があります。そのため、カルシウムの吸収を促進させ、骨の代謝も活性化させて丈夫で健康な骨を作る働きをするビタミンDを多く摂取することが大切になります。
ビタミンDは魚に多く含まれ、中でも鮭はビタミンDを多く摂取できる食品です。昔は魚をたくさん食べていたため、カルシウム摂取量が今より少なくてもカルシウムの吸収効率が高かったといえます。しかし、今では魚を食べる機会が減ったため、カルシウム量は増えているにも関わらず、吸収効率が悪くなっているのかもしれません。
また、他のビタミンは必ず食事などから摂取しなければならない栄養素ですが、ビタミンDだけは太陽に当たれば皮膚で合成できます。現代人は、昔に比べ太陽に当たることが少なくなったため、ビタミンDの合成量が減っているでしょう。つまり、「魚の摂取不足」と「日照不足」の2点がビタミンD不足になる原因になります。
アメリカではビタミンD不足解消のため、ほとんどの牛乳にビタミンDが添加されています。日本人は、緯度の高いアメリカや北欧に比べると日照が強く、ビタミンDを合成しやすい環境にあるといえます。直射日光に当たらなくても、レースのカーテン越しの光や窓辺に座って手足だけの日光浴でも充分にビタミンDの合成は可能です。サプリメントに頼らなくても、魚を食べ、太陽光にあたることでビタミンD不足を解決できるでしょう。