WHO(World Health Organization:世界保健機関.)でもカルシウムとビタミンDの摂取、運動が骨折のリスクを下げることは、科学的根拠が強いと報告しています。果物・野菜、大豆製品、アルコールの適度な摂取も骨折を防ぐ可能性があり、逆に、過度のアルコール摂取や低体重は骨折リスクを高めるとも示しています。ナトリウムの過剰摂取、タンパク質の摂取不足、タンパク質の過剰摂取も骨折リスクを高める可能性があるようです。日本人や高齢者の場合、タンパク質の摂取はさほど多くないため、摂取不足の方が心配されます。
世界のカルシウムやビタミンDの摂取基準量を調べてみました。WHOやヨーロッパでは、骨の急増する思春期には1日に1300mg、成人期では1000mg、骨密度が減少する閉経後、高齢期は1300mgのカルシウムを摂取するよう勧めています。一方、日本では思春期には650-800mg、成人期には600mg、閉経後も600mg、高齢期では最も低く550mgの摂取を基準としています。閉経後や高齢期の骨密度減少を考慮すると、少なくとも800mgの摂取は必要でしょう。800mgのカルシウムを毎日摂っていれば、骨粗しょう症予防や治療に効果が得られるのではないかと考えられます。
また、ビタミンDは日本では5μgを基準としていますが、WHOでは10-15μgの摂取を推奨しています。
1日にカルシウムを800mg以上摂取し、ビタミンDを多く摂る食生活は、骨密度の低下を抑え、骨からカルシウムが抜けにくくなるということは既に分かっています。積極的にカルシウムとビタミンDを摂るように心掛けましょう。