骨密度がどんどん増える思春期の頃が骨粗しょう症予防に大変重要です。この時期に骨密度をしっかり増やしておけば、より丈夫な骨を形成することができます。また、更年期の頃は、骨密度が急激に減少しているので、これ以上骨密度を減らさないように食事や運動に気をつけていかなければなりません。老年期には、平均的に年間で約1%の骨密度が減少するといわれています。ですから、女性の骨粗しょう症予防のタイミングは、思春期、更年期、老年期にあるといえます。男性の場合は、思春期に女性を抜いて骨にカルシウムをたくさん蓄積します。さらに、男性には更年期がないため女性ホルモンが減少せず、骨密度が急激に低下することはありません。そのため、男性は骨粗しょう症にはなりにくいですが、老年期には男性も骨密度が減少します。カルシウムが不足しがち、細身である、食事が充分に取れないといった人は、女性と同じように70才を超えると骨密度は骨粗しょう症の領域に入ってきます。
繰り返しになりますが、骨の健康のためには食生活と運動が大切になります。思春期・妊娠期・更年期・老年期には食事から吸収率の高いカルシウムを少なくとも1日800mg以上摂ることを心掛け、日照や魚類からビタミンDを積極的に摂取しましょう。
残念ながら日本のカルシウムやビタミンDの摂取基準は世界よりも低く設定されていますので、基準を満たせているからと安心しないでください。またWHOが示すように骨代謝に関係する、野菜・果物、海藻、大豆製品なども多く摂るようにしてください。無理なダイエットは行わず、骨のためにも適正な体重を維持していくことがポイントです。
ある60代後半の女性グループの骨密度を測ったところ、骨密度が20代の平均値と変わらない人達がいました。その女性達はダンスをしている仲良しグループでした。明るくダンスを楽しみ、ホルモン状態も良好であろうと考えられます。このように食事と運動に気をつけ、明るく、楽しく、前向きに生活していくことが、骨折や寝たきりのない、健康でいきいきとした毎日に繋がっていくことと思います。