20才の骨密度の調査 〜骨は若いから丈夫ではなく、若い女性の6人に1人は閉経後並みの骨密度〜

 骨粗しょう症を予防するため、私達は20年前からまず若い人達の骨の検査を始めました。その結果、20才頃の女子学生の6人に1人が閉経後の50才代の骨密度であるというショッキングなデータを見出しました。これにより、若いからといって骨が丈夫であるとはいえないということが分かり、さらに詳しく調べたところ、3人に1人は50代よりは高い骨密度だけれども平均よりは低く、他方10人に1人は男性並みの骨密度であることが判明しました。
では、なぜ20才の若い女性の骨密度がこれほど低くなっているかを調べたところ、初経(潮)が遅い、体力が劣る、筋力が弱い、中学生や高校生の時期にあまり運動をしていない、骨折や大きな病気をしたことがある、子供の頃の牛乳摂取量が低い、間食が多い、スナック菓子・甘い菓子・ファーストフード・インスタント食品・アルコールを好む、海藻・緑黄色野菜が嫌い、睡眠不足、ストレスを感じている、腰痛があるという特徴が観察されました。
これらの特徴は、現代の特徴とも言えるのですが、初経が遅いという点だけが違っています。現在の若者ほど初経が早くなってきています。初経が遅いということは、先程述べた「女性ホルモン」の分泌時期が遅いということです。初経を迎える12才頃から骨密度は一気に高くなりますが、初経が遅ければ女性ホルモンの分泌が悪いため、骨密度が高くなりにくかったということです。これは、逆に更年期の女性であれば、閉経が早いということと似ている現象です。日本女性の平均閉経年齢は50才といわれていますが、閉経が47才、48才と平均よりも早ければ、女性ホルモンの分泌がより若い年代で悪くなるため、骨からカルシウムが早くから抜け出てしまうのです。初経の遅い子供と同じように、閉経の早い人は、骨密度が低くなっている可能性があります。



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