スタティック・ストレッチングには、副交感神経を優位にする効果もあります。交感神経が優位の場合、アドレナリンが分泌され、心臓がドキドキしているような状態になっていますが、副交感神経が優位になっている時は、過度の緊張が和らげられる・筋肉をリラックスさせる・ストレスを緩和する・自律神経系を安定化する・血液循環を促すなど、体がリラックスした状態です。この他、脈拍が安定する、血圧が少し抑えられる、呼吸が安定するといった効果もあります。
最近の研究で、ストレッチングを行っていると副交感神経が優位になるということが分かってきました。ストレッチングを行った人とストレッチングをしない人に分けて短距離走のタイムを競うと非常にわずかな差ですが、ストレッチングを行った人の方が、スタートダッシュが遅いという結果が出ています。そのため、運動の前のストレッチングは、関節の可動域を広げ、筋肉や関節を痛めずに動かすための重要なウォーミングアップですが、競技者の場合、その後に反射神経を良くするウォーミングアップもしておかないと効果が得られないといえます。
この結果からもストレッチングは、癒しや疲労解消に大変有効だということが分かります。よく眠れない時、軽くストレッチングをするとリラックスして休むことができます。