筋肉の硬さはしゃがむ姿勢をとった時、踵が床についているかでチェックすることができます。これができない人は、平坦なところでつまづく、スネの筋肉が痛くなる、バランスを崩しやすいといった傾向があるようです。このような人は、「前頸骨筋」という脛の筋肉と「下腿三頭筋」というふくらはぎの筋肉のストレッチングが必要です。しかし、普段あまり運動をしていない人が急に屈伸運動をすると、膝を痛めてしまう危険があるため注意が必要です。無理をせずにゆっくり行ってください。
この「しゃがむ」という動作が苦手になり、膝の痛みで病院に通う人が増えてきた理由の1つに、トイレが洋式になったからという統計データもあるようです。以前は、生活の中で自然にしゃがむポーズが取り入れられていたため、いつの間にか筋肉が鍛えられていたのではないかと考えられます。最近では、若い人でもしゃがんだポーズが1分間維持できない人もいます。そういう人は筋肉が硬くなりやすいため、ストレッチングを行った方が良い人といえます。
また、背中に腕を上下に回し、指先が届くかでも判断できます。右側を上にしたり、左側を上にしたりして、片方しかできない人は体に左右差が出ている人です。
「五十肩」という症状を英語ではfrozen shoulder(凍りついた肩)と表現します。肩の大きな動きを作る筋肉をアウターマッスルと呼んでいます。そのアウターマッスルの中に肩の骨をぶら下げる小さい筋肉(インナーマッスル)があり、運動不足になっているとその筋肉が細くなってしまいます。自分の肩よりも上に腕を上げる回数が少なくなっていると肩の中にあるインナーマッスルが細くなったり、伸び縮みが悪くなっています。そのような人が、無理に高いところにある荷物を取ろうとして腕を上げると筋肉(インナーマッスル)を痛め、翌日や翌々日になって肩が動かないという状態になってしまうことがあります。これが四十肩、五十肩と呼ばれる症状の原因です。ですから、インナーマッスルを鍛え、アウターマッスルの可動域や柔軟性を高めておくことは重要です。
背中側で手が届かない、腕を挙げる機会が少ない人は、首や肩周辺の筋肉のストレッチングをしっかりすることが肩を痛める予防になります。しかし、すでに肩が痛い方は無理をしてストレッチを行うことは危険です。医師に相談してから行いましょう。