あるレベルのうつ状態になると「薬物療法」が必要になりますが、副作用が少なく、身体の合併症に影響のないような薬を服用するべきです。抗うつ薬にはいろいろな種類がありますが、副作用の少ない、投与方法の単純な薬がまず使用されるべきです。
私の経験で、80歳を超えるうつ病患者が、最も強い三環抗うつ薬であるアリトリプチリンを150mg投与され、うつ病を改善したというケースがあります。前のうつ病のときに処方された抗うつ薬でした。うつ病を再燃した場合、症状が軽くても従来使っていたような強い薬でなければ反応しない可能性があります。
薬を飲み始めて1週間程過ぎた頃、少しずつでも良くなっている印象が得られるかどうかが重要なポイントとなります。患者本人の自覚症状と家族から見た症状を照らし合わせて、効果が出ているかを判断することは大切です。効果が見えなかった場合、2週目からは薬を増量する、あるいは他の薬に変更するなどの検討が必要になります。
また、過去の病歴や治療歴がある場合、どのような薬を服用して効果が得られたかなどは非常に大切な情報になっていきます。